スノーホッケーを世の中に広める会２!!

毎年恒例になりつつある、


大会の日は悪天候。


コートに雪が積もると球が転がらない。

そして気温が下がりすぎると、積もった雪は固まらないまま。

じゃあ晴れればいいのかと言うと、そうではない。

晴れて気温が上がってくるとコートはテカテカになりブレーキが効かなくなる。

スノーホッケーは天候・気温のちょっとした変化に大きく影響される敏感なスポーツです。

そして、そのコート状況により、戦略・パフォーマンスの発揮具合は大きく変わります。


こんにちは、プロです。

そんな、なんとも厄介なスノーホッケーだけど

今年は前日の雪でテンションを下げられながらも

なんだかんだで結構ベストなコート状況だったんじゃないかなと思います。


という事で、最高のパフォーマンスを発揮できる状況は整っていました。



そして迎えた準決勝。


対ブレイブナイツ


ブレイブナイツ vs こすりつけDRIVERSというのは実に４年ぶりという事になるんでしょうか・・。


初対戦は中１のちびっこだったブレイブナイツ。

去年まで小学生だったのに、この組織的なプレーはなんなんだとビビった記憶があります。


「将来有望だなぁー」


「あの子たち、絶対強くなるよ」


とチームメイトと何故かちょっと上から目線で話していました。



それはきっと

「強くなろうとも、こすりつけDRIVERSには勝てないんだよ」と当時変な自信がちょっとあったからなのかもしれません。優勝して少し図に乗ってたというのもあるかもしれません。


そんな彼らは４年の歳月を経て、体も大きくなり当たり負けする程でした。


毎年強くなっているブレイブ。

それは知っていたので「強いブレイブ」というイメージで、気を引き締めて試合に挑みました。


が、


そのパススピード・チームワークその全てが自分たちの想像するブレイブを遥かに上回っていました。


開始早々攻め込まれまくる展開。


流れは完全にブレイブ。


それは、強いブレイブではなく


めちゃくちゃ強いブレイブだと感じました。


それでもなんとか相手の攻撃を抑えながらもなんとか攻撃を仕掛けたり、お互い１歩も譲らないまま後半も後半に差し掛かってきます。


後半開始から控えに下がり、体力の回復に努めていた僕は

「押されていても絶対にワンチャンスはある！そのワンチャンスをものにできれば勝てる・・!!!」と思っていました。



そのワンチャンスが、



まさか後半の後半から出場した僕に回ってくるとは思ってもいませんでした。



中盤でボールを持ったディープ。

それを見て右サイドの裏に走り込むプロと

そこにパスを出したディープのタイミングが絶妙で、

フリーでボールを受ける。



その時僕は、

「これだ！！！このワンチャンス！！！！ここしかない。」


「でも落ち着け。ここで焦れば東区大会のように絶好の場面で空振りをするんだ。だから落ち着いて打つんだ。打ち急ぐな、ボールをちゃんと打てる位置に落ち着かせるんだ。」


そして


「これで今日のヒーローはオレだ」


と考えていた程、あの瞬間時間がスローモーションになっていました。


そして心を落ち着かせ、

ボールと自分との距離が絶好の所で打ったシュートは、ミートの直前にスティックが雪面をかすり



威力のないボールが枠外へと飛んでいった・・。



結局０－０のまま後半を終了し

ゴールマークヒット合戦（サッカーでいうPK戦）に突入し負けた。

その瞬間、ワンチャンスを生かせなかった悔しさとチームへの責任を感じ涙が溢れ出た。



勝負が決まり、最後の礼を交わしたとき

負けたこすりつけDRIVERSと勝ったブレイブナイツ、両チームが泣きながら握手をし、お互いをたたえ合い抱き合った。


最高すぎる！！スノーホッケー！！！！



ただ、僕の泣き声が少し気持ち悪いなと

泣きながら自分でも思った。


おしまい

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