
2018年11月24日
【youtube】2018シーズンオフショットまとめ
一般の部に出場する「エコDRIVERS with G」

2018年シーズンのオフショットをまとめました。
2019年シーズンに向けて士気を高めていこう!
※動画を勝手にまとめていますので動画内の写り込み等、NGの方がいらっしゃいましたらお手数ですがお申し付けください。
エコG試合編のまとめはコチラ

2018年シーズンのオフショットをまとめました。
2019年シーズンに向けて士気を高めていこう!
※動画を勝手にまとめていますので動画内の写り込み等、NGの方がいらっしゃいましたらお手数ですがお申し付けください。
エコG試合編のまとめはコチラ
2016年10月28日
ここの温泉旅館は21時以降、混浴―後編―
前編「ここの温泉旅館は21時以降、混浴」
http://drivers.sapolog.com/e455669.html
※前編・後編描写にやや盛り付けはありますが、基本的に全てノンフィクションとなっています。「混浴」について盛り付けは一切ございません。
「当旅館は21時以降、混浴となります」
この張り紙をエレベーター内でメンバーに伝え、旅館案内人に僕らの高揚感を悟られないように必死に気持ちをかみ殺した。
平然を装い、エレベーターが部屋のある階に到着するのをじっと待った。
案内人が「お部屋はこちらになります。他、なにかございましたら何なりとお申し付けください」といい、静かにドアを閉めて去った瞬間メンバーはかみ殺していた気持ちを爆発させ「混浴」の話で持ちきりになり、想像からなにから色々膨らんだ。
いや落ち着け。だからといってオレらは混浴だから風呂に入りに行くのではない。今日は疲れているのだから元々旅館についたら温泉入ってすぐ寝ると話していた。普通のこと。ただ温泉に入る。
それがたまたま混浴の時間なだけで・・・。
と各自そんなことを言い聞かせて風呂の支度を始めた。
気付けば疲れは感じていなかった。
あれだけ車内では疲れ果てていた様子のメンバーは誰一人「疲れた」を口にしなくなった。
地下に温泉があるということで味のある古いエレベーターに3人乗り込んだ。
B1と表示されたボタンを押し、「閉」ボタンを何故か連打する。
最初の高揚感から着実に温泉の入り口へと近づくにつれ、妙な緊張感へと変わっていった。
3人はエレベーターの階を表示するパネルを見つめたまま黙ってはいるが、3人それぞれが色々な想いや想像が止まらないはずだ。
3階から2階へ。
2階から1階へ。
エレベーターの表示が3・2・1と下がっていく。それは花園へのカウントダウンのように。そして僕らの気持ちを焦らすかのようにゆっくりとエレベーターは降りていく。
到着し扉が開いたそこはどんな世界が広がっているのか。
僕らを未曾有の世界へと導くそのエレベーターの扉が開いた。
しかしそこはイメージしていた花園とは程遠く、暗く淀んだカビ臭い廊下が続く。
不気味な通路を恐る恐る歩いた。
引き戸が閉まる音が聞こえスリッパを引きずる音。
そして老婆は現れた。
その老婆は首にタオルを巻き、髪が濡れていることから容易に風呂上りであることが想像できる。
「なるほど」とメンバーは言う。
その「なるほど」の意味を誰も聞かないしそれぞれがそれぞれの解釈で「なるほど」を理解したのだと思う。
2007年2月。
発寒小学校の先生がスノーホッケーの大会前、子供達に向かってこう言った。
「楽しむ」ってなんだろう。
楽しむって表面上笑っていることだけが楽しむってことじゃない。
辛いことも苦しいことも、全部ひっくるめて「楽しむ」ということだと思う。
明日、全力で楽しんで来い。
ふとその言葉がよぎりしみた。
老婆も全部ひっくるめて混浴
別に老婆を否定しているわけではなく、今までの想像や空想の中で「老婆」を含めていなかったことに気づかされる。
メンバーで確認したわけではないがきっと3人共「都合のいい混浴」を想像していたはずだ。
メンバーの「なるほど」にはそのこともきっと含まれていたに違いない。
色々な感情がぶつかりながら浴場の引き戸を引く。
今までの想像が全てはじけ飛ぶようにそこは無人だった。
かけ流しの源泉が流れる音が妙に3人の心に響き、入浴を済ませて部屋に戻った。
残念だったような、でもそれでよかったような。
気持ちの整理がつかないメンバーはふてって布団に横になる。

疲れているはずなのに、寝つけない。
理由はわからないけど皆寝つけず結局2時過ぎまで起きていた。
練習もぜずに優勝ができるはずもなく。
でも優勝するという想像や空想は試合前ならいくらでもできる。
夢をみることができる。
練習をしないからといって優勝する権利がないというわけではないので「もしかしたら」だって試合展開によってはありえる。
混浴だからといって想像するような混浴のはずもなく。
混浴と聞いただけなら入る前に想像や空想はいくらでもできる。
夢をみることができる。
「もしかしたら」っていうこともありえる。
結果、誰もいない無人の混浴温泉だったわけだけどスノーホッケー同様、試合が始まるまでの話し合いが盛り上がった「混浴温泉旅館」でした。
http://drivers.sapolog.com/e455669.html
※前編・後編描写にやや盛り付けはありますが、基本的に全てノンフィクションとなっています。「混浴」について盛り付けは一切ございません。
「当旅館は21時以降、混浴となります」
この張り紙をエレベーター内でメンバーに伝え、旅館案内人に僕らの高揚感を悟られないように必死に気持ちをかみ殺した。
平然を装い、エレベーターが部屋のある階に到着するのをじっと待った。
案内人が「お部屋はこちらになります。他、なにかございましたら何なりとお申し付けください」といい、静かにドアを閉めて去った瞬間メンバーはかみ殺していた気持ちを爆発させ「混浴」の話で持ちきりになり、想像からなにから色々膨らんだ。
いや落ち着け。だからといってオレらは混浴だから風呂に入りに行くのではない。今日は疲れているのだから元々旅館についたら温泉入ってすぐ寝ると話していた。普通のこと。ただ温泉に入る。
それがたまたま混浴の時間なだけで・・・。
と各自そんなことを言い聞かせて風呂の支度を始めた。
気付けば疲れは感じていなかった。
あれだけ車内では疲れ果てていた様子のメンバーは誰一人「疲れた」を口にしなくなった。
地下に温泉があるということで味のある古いエレベーターに3人乗り込んだ。
B1と表示されたボタンを押し、「閉」ボタンを何故か連打する。
最初の高揚感から着実に温泉の入り口へと近づくにつれ、妙な緊張感へと変わっていった。
3人はエレベーターの階を表示するパネルを見つめたまま黙ってはいるが、3人それぞれが色々な想いや想像が止まらないはずだ。
3階から2階へ。
2階から1階へ。
エレベーターの表示が3・2・1と下がっていく。それは花園へのカウントダウンのように。そして僕らの気持ちを焦らすかのようにゆっくりとエレベーターは降りていく。
到着し扉が開いたそこはどんな世界が広がっているのか。
僕らを未曾有の世界へと導くそのエレベーターの扉が開いた。
しかしそこはイメージしていた花園とは程遠く、暗く淀んだカビ臭い廊下が続く。
不気味な通路を恐る恐る歩いた。
引き戸が閉まる音が聞こえスリッパを引きずる音。
そして老婆は現れた。
その老婆は首にタオルを巻き、髪が濡れていることから容易に風呂上りであることが想像できる。
「なるほど」とメンバーは言う。
その「なるほど」の意味を誰も聞かないしそれぞれがそれぞれの解釈で「なるほど」を理解したのだと思う。
2007年2月。
発寒小学校の先生がスノーホッケーの大会前、子供達に向かってこう言った。
「楽しむ」ってなんだろう。
楽しむって表面上笑っていることだけが楽しむってことじゃない。
辛いことも苦しいことも、全部ひっくるめて「楽しむ」ということだと思う。
明日、全力で楽しんで来い。
ふとその言葉がよぎりしみた。
老婆も全部ひっくるめて混浴
別に老婆を否定しているわけではなく、今までの想像や空想の中で「老婆」を含めていなかったことに気づかされる。
メンバーで確認したわけではないがきっと3人共「都合のいい混浴」を想像していたはずだ。
メンバーの「なるほど」にはそのこともきっと含まれていたに違いない。
色々な感情がぶつかりながら浴場の引き戸を引く。
今までの想像が全てはじけ飛ぶようにそこは無人だった。
かけ流しの源泉が流れる音が妙に3人の心に響き、入浴を済ませて部屋に戻った。
残念だったような、でもそれでよかったような。
気持ちの整理がつかないメンバーはふてって布団に横になる。
疲れているはずなのに、寝つけない。
理由はわからないけど皆寝つけず結局2時過ぎまで起きていた。
練習もぜずに優勝ができるはずもなく。
でも優勝するという想像や空想は試合前ならいくらでもできる。
夢をみることができる。
練習をしないからといって優勝する権利がないというわけではないので「もしかしたら」だって試合展開によってはありえる。
混浴だからといって想像するような混浴のはずもなく。
混浴と聞いただけなら入る前に想像や空想はいくらでもできる。
夢をみることができる。
「もしかしたら」っていうこともありえる。
結果、誰もいない無人の混浴温泉だったわけだけどスノーホッケー同様、試合が始まるまでの話し合いが盛り上がった「混浴温泉旅館」でした。
2016年10月26日
ここの温泉旅館は21時以降、混浴
北海道と関東圏では気温が違い、旅のフェイスオフとなった神奈川県では
30代らしい皮下脂肪をまとった僕らは余計に汗ばむ気候だった。
スノーホッケーを学びそして感じてきたが、2泊3日の2日目終盤ともなると使い切ってしまった体力が限界だった。
それに宿までも少し遠かったというのもあるかもしれない。
車中での会話も途切れ途切れとなり、後部座席に乗るメンバーの声も聞こえなくなった。
すっかり日も沈んでおり、山道を走っていたので街灯もそれほどなく
対向車のヘッドライトが時折、僕らの車内を照らす程度。
そんな車内は僕らの雰囲気をそのまま映し出しているように殆どの時間が暗闇に包まれていたので、後部座席のメンバーが寝たかどうかをわざわざ明かりをつけてまで確認することもしなかった。
口には出さないけど、それぞれが今日は「楽しかった」と振り返っているはずだ。
試合中、監督はよく「声を出せ」というけど体力も使い切った後半は息も上がり声を出す体力もない。
今は息が上がっていないけど旅の疲れと眠気が自然と会話を少なくしているような気がする。
それが別に気まずいとか変な空気で辛いとか、そういうわけじゃないからこれはこれでいいんだと思う。
よっぽど試合中の後半の方が辛い。
延々と山道を走っていると、少し町というか開けた感じがしてきた。
建物もいくつか見えてきたので目的地が近いのかもしれない。
そして久しぶりの信号で車は停車する。
対向車線で同じく信号待ちをしている車のヘッドライトが眩しくこちらを照らしている。
何気なくバックミラーを覗くと
後ろのメンバーは寝ていた。
信号から程なくして目的地である旅の最後の宿、塩原地区にある温泉宿に到着した。
到着した瞬間、これで温泉に入って寝れるという安堵感が沸いてきて幾分体力が回復した様子。
そこはなんとも「THE旅館」感が出ており、ビジネスホテルに宿泊するのとはまた違った感じ。
いい意味で古いニオイと古い受付。
目に映る全てのモノがいい意味で古い。
いや、味がある。
受付をしてくれた旅館の人がとても親切で
何十年、いつ何時もお客様を笑顔で出迎えてきたことを証明するかのように深くきざまれた目じりのシワが印象的だった。
その親切な旅館の人が「お部屋まで案内致します。」と満面の笑顔でいうので受付時、床に置いていたカバンを担ぎ直しついていった。
4人乗れば満員だと思われる味のある狭いエレベーターに案内された。
カバンも持っているせいもあって4人肩を寄せ合いエレベーターに乗った。
メンバーとこんなに肩を寄せ合う程の距離感になったのは、2月のスノーホッケー大会で相手のシュートコースを塞ぐ為に壁を作った以来かなと思ったが、その時の緊張感やドキドキもなく、ただ単に今は肩を寄せ合っているだけ。
そんな時、ふとエレベーターに貼られた案内の張り紙に目を疑った。
目をこすり、頬を叩いて夢ではないことを確認した後、張り紙をもう一度みたが間違いなかった。
「当旅館は21時以降混浴となります」
ドクンと大きく脈打ったあと、ゴクリと唾を飲み込む音が静かなエレベーターの中に響いた。

つづく
30代らしい皮下脂肪をまとった僕らは余計に汗ばむ気候だった。
スノーホッケーを学びそして感じてきたが、2泊3日の2日目終盤ともなると使い切ってしまった体力が限界だった。
それに宿までも少し遠かったというのもあるかもしれない。
車中での会話も途切れ途切れとなり、後部座席に乗るメンバーの声も聞こえなくなった。
すっかり日も沈んでおり、山道を走っていたので街灯もそれほどなく
対向車のヘッドライトが時折、僕らの車内を照らす程度。
そんな車内は僕らの雰囲気をそのまま映し出しているように殆どの時間が暗闇に包まれていたので、後部座席のメンバーが寝たかどうかをわざわざ明かりをつけてまで確認することもしなかった。
口には出さないけど、それぞれが今日は「楽しかった」と振り返っているはずだ。
試合中、監督はよく「声を出せ」というけど体力も使い切った後半は息も上がり声を出す体力もない。
今は息が上がっていないけど旅の疲れと眠気が自然と会話を少なくしているような気がする。
それが別に気まずいとか変な空気で辛いとか、そういうわけじゃないからこれはこれでいいんだと思う。
よっぽど試合中の後半の方が辛い。
延々と山道を走っていると、少し町というか開けた感じがしてきた。
建物もいくつか見えてきたので目的地が近いのかもしれない。
そして久しぶりの信号で車は停車する。
対向車線で同じく信号待ちをしている車のヘッドライトが眩しくこちらを照らしている。
何気なくバックミラーを覗くと
後ろのメンバーは寝ていた。
信号から程なくして目的地である旅の最後の宿、塩原地区にある温泉宿に到着した。
到着した瞬間、これで温泉に入って寝れるという安堵感が沸いてきて幾分体力が回復した様子。
そこはなんとも「THE旅館」感が出ており、ビジネスホテルに宿泊するのとはまた違った感じ。
いい意味で古いニオイと古い受付。
目に映る全てのモノがいい意味で古い。
いや、味がある。
受付をしてくれた旅館の人がとても親切で
何十年、いつ何時もお客様を笑顔で出迎えてきたことを証明するかのように深くきざまれた目じりのシワが印象的だった。
その親切な旅館の人が「お部屋まで案内致します。」と満面の笑顔でいうので受付時、床に置いていたカバンを担ぎ直しついていった。
4人乗れば満員だと思われる味のある狭いエレベーターに案内された。
カバンも持っているせいもあって4人肩を寄せ合いエレベーターに乗った。
メンバーとこんなに肩を寄せ合う程の距離感になったのは、2月のスノーホッケー大会で相手のシュートコースを塞ぐ為に壁を作った以来かなと思ったが、その時の緊張感やドキドキもなく、ただ単に今は肩を寄せ合っているだけ。
そんな時、ふとエレベーターに貼られた案内の張り紙に目を疑った。
目をこすり、頬を叩いて夢ではないことを確認した後、張り紙をもう一度みたが間違いなかった。
「当旅館は21時以降混浴となります」
ドクンと大きく脈打ったあと、ゴクリと唾を飲み込む音が静かなエレベーターの中に響いた。

つづく