
2011年07月31日
プロと子犬の物語 その2
僕は今、シドニーから少し離れた町で、オーストラリア人のおばあちゃんと2人で暮らしています。
「今家探してるんですよね」と職場の人に言うと、「知り合いの所でちょうど空く物件があるよ」と教えてくれました。
「今日は絵画教室に行ってきたのよ」とおばあちゃんがA子さんに電話するくらい2人は仲良し。
そんな縁もあって今、おばあちゃんと2人で暮らしています。
こんにちは、プロです。
今日は前回の続き
朝目覚めた時、おばあちゃんはもう起きていた。
とりあえず犬を部屋に置いて「グモーニン」とあいさつをしにリビングにむかった。
ドキドキしているせいかいつもより舌を巻きすぎた。
「グモーリン」もしくは「グモーリ」になっていたかもしれない。
それでもおばあちゃんは笑顔で「グモーニン」してくれた。
機嫌は良さそうだった。
あとは犬を見せた時どんな表情をするのか・・・
怖かった。
(英語で説明するのが怖かっただけかも・・)
でももう隠してもいられないので覚悟を決めて犬を抱えリビングに向かった。
するとおばあちゃんは
いかにもアメリカンなオーバーリアクションで「どうしたの?」と聞いてきた。
そして用意していた英語を話し始める。
とりあえずこのまま最後までしゃべり通したい。
もしここで言葉に詰まって、おばちゃんにつっ込まれたらアドリブが効かないから。
だから必死に話した。
犬を床に置き、ボディーランゲージを使って全部説明した。
犬がTogetherしてきた所は右手の人差し指と中指を足に見立てて、
左手も同じように、こっちは犬と見立ててTogetherしてきた様子を指を動かし表現した。
こうして全ての説明が終わり、「どうしたらいい?」と最後におばあちゃんの指示を仰ぎました。
おばあちゃんはこう言いました。
「それはかわいそうな子犬。私もできればこの犬を飼いたいわ!でも拾ってきた犬だから病気があるかもしれない。犬の首にICチップが埋め込まれててスキャンするとその子犬の健康状態がわかるのよ!だから早速私が病院に連れて行くわ!あなたは部屋で待ってて」
かなり前向きで、親切なおばあちゃん。
病院に連れて行くまでの間、子犬と部屋で遊んだ。
これから飼えることになるかもしれないと思うとちょっとうれしかった。
時間も忘れて子犬と戯れているとおばあちゃんが部屋に入ってきた。
時計を見るともう30分近く経っていた。
おばあちゃんは僕を見てこう言った。
「なんであなたはまだそんな格好をしているの?」と。
長くなったのでまた次回にします・・
「今家探してるんですよね」と職場の人に言うと、「知り合いの所でちょうど空く物件があるよ」と教えてくれました。
「今日は絵画教室に行ってきたのよ」とおばあちゃんがA子さんに電話するくらい2人は仲良し。
そんな縁もあって今、おばあちゃんと2人で暮らしています。
こんにちは、プロです。
今日は前回の続き
朝目覚めた時、おばあちゃんはもう起きていた。
とりあえず犬を部屋に置いて「グモーニン」とあいさつをしにリビングにむかった。
ドキドキしているせいかいつもより舌を巻きすぎた。
「グモーリン」もしくは「グモーリ」になっていたかもしれない。
それでもおばあちゃんは笑顔で「グモーニン」してくれた。
機嫌は良さそうだった。
あとは犬を見せた時どんな表情をするのか・・・
怖かった。
(英語で説明するのが怖かっただけかも・・)
でももう隠してもいられないので覚悟を決めて犬を抱えリビングに向かった。
するとおばあちゃんは
いかにもアメリカンなオーバーリアクションで「どうしたの?」と聞いてきた。
そして用意していた英語を話し始める。
とりあえずこのまま最後までしゃべり通したい。
もしここで言葉に詰まって、おばちゃんにつっ込まれたらアドリブが効かないから。
だから必死に話した。
犬を床に置き、ボディーランゲージを使って全部説明した。
犬がTogetherしてきた所は右手の人差し指と中指を足に見立てて、
左手も同じように、こっちは犬と見立ててTogetherしてきた様子を指を動かし表現した。
こうして全ての説明が終わり、「どうしたらいい?」と最後におばあちゃんの指示を仰ぎました。
おばあちゃんはこう言いました。
「それはかわいそうな子犬。私もできればこの犬を飼いたいわ!でも拾ってきた犬だから病気があるかもしれない。犬の首にICチップが埋め込まれててスキャンするとその子犬の健康状態がわかるのよ!だから早速私が病院に連れて行くわ!あなたは部屋で待ってて」
かなり前向きで、親切なおばあちゃん。
病院に連れて行くまでの間、子犬と部屋で遊んだ。
これから飼えることになるかもしれないと思うとちょっとうれしかった。
時間も忘れて子犬と戯れているとおばあちゃんが部屋に入ってきた。
時計を見るともう30分近く経っていた。
おばあちゃんは僕を見てこう言った。
「なんであなたはまだそんな格好をしているの?」と。
長くなったのでまた次回にします・・
2011年07月29日
プロと子犬の物語
その日僕は、夜遅くまでカフェにいたせいで最終バスに乗り遅れた。
タクシーもつかまらなそうだったので歩いて帰る事にした。
すると少し離れた車通りも多い道路の歩道で白いモノが動いていた。
近づくとそれはかわいい子犬で、僕がしゃがむとシッポを振ってなついて来る。
そして僕の実家で飼っている犬にそっくりで驚く。
今飼っている犬も夜中の真冬に国道でさ迷っていたのを思い出し
全く同じ状況で見た目も同じ犬がこの地でまた同じ状況が起きた事に驚いた。
でも拾うことも出来ないし、飼うことも出来ない。
だから、悲しいけど「さようなら」と告げてその場を離れた。
でもその犬は僕の後をずっとついてきた。
もうさすがに取り返しがつかないキョリを歩いてきて
「この犬どうしよう・・・」
「でも家では飼えない」
さすがにここで「さようなら」って言って走って逃げても犬がかわいそうだ。
と悩み、結局家に連れて帰ることにした。
そして明日の朝、一緒に暮らしている人に事情を説明しようと決めた。
結局1時間くらい一緒に歩き、家についた。
今日の夜、食べようと大事に取っていたケーキを冷蔵庫から出し子犬にあげるとうれしそうに食べた。
その間僕は明日の朝事情を説明する為の英文を必死で考えた。
・仕事が終わってからカフェに行ったら最終バスに乗り遅れたこと
・ここまで歩いて帰ってきたこと
・そしたら犬がTogetherしてきたこと
・実は実家でも同じ犬を飼ってること
・だからあわよくば犬を飼いたいということ
一通り説明を考えて、布団に入った。
仕事の疲れと歩いて帰ってきた疲れですぐに眠りにつけそうだ。
すると子犬も布団の中に入ってきて一緒に寝ることにした。
めっちゃかわいいじゃないか、コイツ!!!
つづく・・・
2011年07月20日
バナナは儲かる その2
前回のつづき・・・
結局、バナナ斡旋会社なのに仕事を紹介してもらえず、1時間近く説教されて帰ってきました。
1時間前、このオフィスに入る前は3人でバナナの話で盛り上がってた。
*「オレ、マジで金貯めたいんだよね」
*「バナナやれば余裕っしょ!」
こんな会話をしていたのがバカらしく感じました。
そして現実を知った1時間後。
優勝を目指していた大会で1回戦から大敗した気持ちでした。
このテンションの落差。
3人の落ち込み様。
がっくりと肩を落とし、3人とも下を向いて歩いていました。
人にぶつかって「sorry・・・」と言うのが精一杯でした。
帰りの電車で、
なんでここまでテンションが下がってバナナをする気にならなくなってしまったのか考えた。
それはバナナの仕事についてのデメリットを一つも知らなかったからだと思う。
「バナナは儲かる」
これは嘘ではないにしても、この情報しか知らなかった。
この情報だけに踊らされバナナをしたいと思った。
そして盛り上がるだけ盛り上がっといて最後にデメリットを知る。
この落差はハンパない。
つまり、
僕らは友達や会社の人、そしてブログを通してスノーホッケーの「素晴らしさ」や「楽しさ」しか伝えていない。
もし今まで僕らが伝えてきたスノーホッケーの話を聞いてスノーホッケーに興味を持った人が「やりたい!」と思った時に、こんな事実をやる直前に知ったらどう思うだろうか。
ボールが固くてアザが出来まくる事
だからキーパーとかありえないという事
練習は寒くて中々やる気がおきないという事
練習の前に雪かきをしなくちゃいけないという事
朝起きたらめちゃくちゃ雪が積もっていた時の気持ち
小学生相手に本気を出してくる大人がいた時
これをやる直前に知ったらテンション落ちまくると思う。
知ってもらう順序が大事。
だからまずスノーホッケーのデメリットから話す。
そしてメリットを話す。
そしてこんなデメリットもあるのに何年もスノーホッケーを続けてる人たちがいっぱいいるという事に気づいてもらう。
そうすると落ち込ませる事なく自然とスノーホッケーに興味を持ってくれるんじゃないかなーと思います。
おしまい
記事の最後に「ツイート」と「いいね!」ボタンがあります。
コメントをしなくても「いいね」ボタンを押してくれるだけでも励みになったりします(笑)
結局、バナナ斡旋会社なのに仕事を紹介してもらえず、1時間近く説教されて帰ってきました。
1時間前、このオフィスに入る前は3人でバナナの話で盛り上がってた。
*「オレ、マジで金貯めたいんだよね」
*「バナナやれば余裕っしょ!」
こんな会話をしていたのがバカらしく感じました。
そして現実を知った1時間後。
優勝を目指していた大会で1回戦から大敗した気持ちでした。
このテンションの落差。
3人の落ち込み様。
がっくりと肩を落とし、3人とも下を向いて歩いていました。
人にぶつかって「sorry・・・」と言うのが精一杯でした。
帰りの電車で、
なんでここまでテンションが下がってバナナをする気にならなくなってしまったのか考えた。
それはバナナの仕事についてのデメリットを一つも知らなかったからだと思う。
「バナナは儲かる」
これは嘘ではないにしても、この情報しか知らなかった。
この情報だけに踊らされバナナをしたいと思った。
そして盛り上がるだけ盛り上がっといて最後にデメリットを知る。
この落差はハンパない。
つまり、
僕らは友達や会社の人、そしてブログを通してスノーホッケーの「素晴らしさ」や「楽しさ」しか伝えていない。
もし今まで僕らが伝えてきたスノーホッケーの話を聞いてスノーホッケーに興味を持った人が「やりたい!」と思った時に、こんな事実をやる直前に知ったらどう思うだろうか。
ボールが固くてアザが出来まくる事
だからキーパーとかありえないという事
練習は寒くて中々やる気がおきないという事
練習の前に雪かきをしなくちゃいけないという事
朝起きたらめちゃくちゃ雪が積もっていた時の気持ち
小学生相手に本気を出してくる大人がいた時
これをやる直前に知ったらテンション落ちまくると思う。
知ってもらう順序が大事。
だからまずスノーホッケーのデメリットから話す。
そしてメリットを話す。
そしてこんなデメリットもあるのに何年もスノーホッケーを続けてる人たちがいっぱいいるという事に気づいてもらう。
そうすると落ち込ませる事なく自然とスノーホッケーに興味を持ってくれるんじゃないかなーと思います。
おしまい
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コメントをしなくても「いいね」ボタンを押してくれるだけでも励みになったりします(笑)