プロと子犬の物語

こすりん

2011年07月29日 20:37



その日僕は、夜遅くまでカフェにいたせいで最終バスに乗り遅れた。


タクシーもつかまらなそうだったので歩いて帰る事にした。


すると少し離れた車通りも多い道路の歩道で白いモノが動いていた。

近づくとそれはかわいい子犬で、僕がしゃがむとシッポを振ってなついて来る。


そして僕の実家で飼っている犬にそっくりで驚く。
今飼っている犬も夜中の真冬に国道でさ迷っていたのを思い出し

全く同じ状況見た目も同じ犬がこの地でまた同じ状況が起きた事に驚いた。



でも拾うことも出来ないし、飼うことも出来ない。


だから、悲しいけど「さようなら」と告げてその場を離れた。


でもその犬は僕の後をずっとついてきた。


もうさすがに取り返しがつかないキョリを歩いてきて

「この犬どうしよう・・・」

「でも家では飼えない」


さすがにここで「さようなら」って言って走って逃げても犬がかわいそうだ。

と悩み、結局家に連れて帰ることにした。

そして明日の朝、一緒に暮らしている人に事情を説明しようと決めた。


結局1時間くらい一緒に歩き、家についた。


今日の夜、食べようと大事に取っていたケーキを冷蔵庫から出し子犬にあげるとうれしそうに食べた。


その間僕は明日の朝事情を説明する為の英文を必死で考えた。

・仕事が終わってからカフェに行ったら最終バスに乗り遅れたこと

・ここまで歩いて帰ってきたこと

・そしたら犬がTogetherしてきたこと

・実は実家でも同じ犬を飼ってること

・だからあわよくば犬を飼いたいということ



一通り説明を考えて、布団に入った。

仕事の疲れ歩いて帰ってきた疲れですぐに眠りにつけそうだ。


すると子犬も布団の中に入ってきて一緒に寝ることにした。

めっちゃかわいいじゃないか、コイツ!!!




つづく・・・

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