› スノーホッケーを世の中に広める会2!! › 2013年05月21日
2013年05月21日
悪ふざけのボーダーライン その2
こんにちは、プロです。
大学生の僕らがトマムにボード旅行に出掛けたのは年末のことだった。
毎年恒例となったトマム旅行は買出しから忙しい。
食事は全て自炊、2泊3日という事から事前にメニューを考え買い物に行くのだが、結局この年も必要以上に食料を買い込んでしまった。
これは僕らの治らない癖で、どうしても「足りない」と感じてしまう。
包丁やおたまなども持ち込まなければいけない為、必要で買えるものは買っていく。
2泊3日という事で暇を持て余す時もあるだろうということで、ちょっとした遊び道具も購入した。
定番のトランプ。
お椀とサイコロ3つ。
用途不明のミニスキー。
それにそれぞれお米やガスコンロ、土鍋は役割分担で持ち寄った。
日中はボードを楽しみ、夜は大量に購入した食材を消化しつつ
いつものようにトマムを楽しみまくった。
買っていったトランプやサイコロも夜から朝方にかけて活躍し、暇を持て余す事なくトマム旅行を終えた。
出発の朝。
荷物をまとめチェックアウトを済ませるロバグループと、荷物を車に積み込むグループに別れて行動を開始した。
荷物グループは持ちこんだモノが多く、全員両手に荷物を抱えており歩行が困難だった。
意外と車までの距離があり休みながら進んでいたのだが、
流石に時間が掛かり過ぎている。
この後チェックアウトを済ませたロバ達を迎えにいく予定だった。
このままだと確実に怒られる。ロバが怒る。
急に焦った僕らは、
誰が最初にそう言ったかはわからないが
「ここからはミニスキー履けば車まで早く着くんじゃない?」
と言った。
ちょうどここからは、緩やかな下り坂。
みんなは「それいいね!」とミニスキーを装着し始める。
ここでやっと何かのためにと買ったミニスキーが登場する。
勢いよくスタートダッシュをかましたのがポパイだった。
僕はその後を追ったのだが、緩やかな坂道でも意外とスピードに乗ってしまう事に正直ヤバさを感じた。
怖かった。
そしてグングンとスピードを増した先頭を走るポパイはヤバイと大声で叫んだ。
その瞬間ポパイはバランスを崩し、持っている手荷物が宙に浮いた。
持っていた手荷物の中に、ロバが実家から持ってきていた土鍋があった。
土鍋が割れた。
ロバの実家で使われている現役の土鍋が割れた。
僕は腹が痛くなるほど爆笑したけど、
ポパイの気持ちになったら笑えない。
この後どうやってロバに説明するのか。
結局ミニスキーを履いた方が遅かった。事件になった。どう説明するのか。
本当に自分じゃなくてよかったと思った。
スノーホッケーでも日常的に、
子供たちが悪ふざけをする光景を目にします。
この悪ふざけのボーダーを越えた時、笑えないほど血の気が引く事になりかねないという事をわかってほしい。
これはこれからの子供たちがこれからも楽しくスノーホッケーができるように伝えておきます。
それでは楽しいスノーホッケーライフを。
おしまい
大学生の僕らがトマムにボード旅行に出掛けたのは年末のことだった。
毎年恒例となったトマム旅行は買出しから忙しい。
食事は全て自炊、2泊3日という事から事前にメニューを考え買い物に行くのだが、結局この年も必要以上に食料を買い込んでしまった。
これは僕らの治らない癖で、どうしても「足りない」と感じてしまう。
包丁やおたまなども持ち込まなければいけない為、必要で買えるものは買っていく。
2泊3日という事で暇を持て余す時もあるだろうということで、ちょっとした遊び道具も購入した。
定番のトランプ。
お椀とサイコロ3つ。
用途不明のミニスキー。
それにそれぞれお米やガスコンロ、土鍋は役割分担で持ち寄った。
日中はボードを楽しみ、夜は大量に購入した食材を消化しつつ
いつものようにトマムを楽しみまくった。
買っていったトランプやサイコロも夜から朝方にかけて活躍し、暇を持て余す事なくトマム旅行を終えた。
出発の朝。
荷物をまとめチェックアウトを済ませるロバグループと、荷物を車に積み込むグループに別れて行動を開始した。
荷物グループは持ちこんだモノが多く、全員両手に荷物を抱えており歩行が困難だった。
意外と車までの距離があり休みながら進んでいたのだが、
流石に時間が掛かり過ぎている。
この後チェックアウトを済ませたロバ達を迎えにいく予定だった。
このままだと確実に怒られる。ロバが怒る。
急に焦った僕らは、
誰が最初にそう言ったかはわからないが
「ここからはミニスキー履けば車まで早く着くんじゃない?」
と言った。
ちょうどここからは、緩やかな下り坂。
みんなは「それいいね!」とミニスキーを装着し始める。
ここでやっと何かのためにと買ったミニスキーが登場する。
勢いよくスタートダッシュをかましたのがポパイだった。
僕はその後を追ったのだが、緩やかな坂道でも意外とスピードに乗ってしまう事に正直ヤバさを感じた。
怖かった。
そしてグングンとスピードを増した先頭を走るポパイはヤバイと大声で叫んだ。
その瞬間ポパイはバランスを崩し、持っている手荷物が宙に浮いた。
持っていた手荷物の中に、ロバが実家から持ってきていた土鍋があった。
土鍋が割れた。
ロバの実家で使われている現役の土鍋が割れた。
僕は腹が痛くなるほど爆笑したけど、
ポパイの気持ちになったら笑えない。
この後どうやってロバに説明するのか。
結局ミニスキーを履いた方が遅かった。事件になった。どう説明するのか。
本当に自分じゃなくてよかったと思った。
スノーホッケーでも日常的に、
子供たちが悪ふざけをする光景を目にします。
この悪ふざけのボーダーを越えた時、笑えないほど血の気が引く事になりかねないという事をわかってほしい。
これはこれからの子供たちがこれからも楽しくスノーホッケーができるように伝えておきます。
それでは楽しいスノーホッケーライフを。
おしまい